京都大学産官学連携プロジェクト (2020.10-2021.9)
プロジェクトの目的
超高齢社会におけるウェルビーイングと社会活力の維持のために、急性期医療の提供後に社会復帰への橋渡しを行うリハビリテーション医療の拡充が必須である。しかしながら、労働集約的であるリハビリテーション医療の特性から、リハビリテーション従事者の確保やリハビリ・介護の質の向上には多くの解決すべき課題が山積している。その解決策の一つに、旧来より変化の少ないアナログ的なリハビリ機器の革新がある。
本プロジェクトでは、作業療法において情報通信技術(ICT)等の最新技術を用いながらデジタル化を推進し、デジタルトランスフォーメーションによる革新的作業療法プラットフォームの提供により、リハビリテーション医療を刷新することを目指す。これまでに開発を進めてきたツールの研究成果を基に、これらと連携可能な記録システム・データベースとしてのプラットフォームの開発を行い、事業化へ向けた製品化への取り組みを進める。
プロジェクトの理念
・リハビリテーション医療に革新的な価値をもたらし、患者・作業療法士を笑顔にしたい
・患者・作業療法士がリハビリテーションで感じた喜びを 笑顔の変化量(δ)として捉えて継続的な価値向上を図っていきたい
ご挨拶
研究開発チームより
本サイト「リハビリナビゲーター」は、作業療法の現場をより便利に、患者さんやご家族また医療従事者など各立場の人々が、リハビリ結果や効果といったデータを自分のものとして見やすく,活用しやすくなることを目指したプロジェクトの取り組みのなかで、新たに開設いたしました。現在はシステム開発における検証段階にあり、登録されたメンバーのみがログインして使用可能となっておりますが、使いやすさやその効果を確認した後に、将来的にはより広く多くの皆様に利用いただきたいと考えております。
リハビリナビゲーターは、京都大学産官学連携本部による助成(2020年10月~2021年9月予定)を受けて実施中のプロジェクトのなかで研究開発しているものであり、その過程では様々な医療・福祉施設の作業療法士の方に協力いただきながら進めて参りました。その協力者の方々からのメッセージは、本サイトの「支える人たちの声」において掲載しており、今後も随時更新していく予定です。
そのメッセージのなかにもありますように、現場ではデータの可視化や業務効率化などにおいて今も多くの未解決課題が潜在しています。これに対して、バーチャルリアリティ(VR)、ウェアラブル端末での通信など日々発展する情報通信技術(ICT)を用いた本プロジェクトでの取り組みが解決の一助になることを願っております。今後の活動にも是非ともご期待ください。
事業化推進チームより
平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
当プロジェクトは作業療法における革新もたらし、多くの皆様の笑顔を作っていきたいという願いから発足いたしました。
事業化推進チームは研究開発チームと共にデジタルを活用した作業療法に貢献するシステムの企画を行い、今後は事業化を推進するチームです。
事業化により、研究開発チームが研究を重ねてきたプロダクトの実用化と量産化を担ってまいります。そして多くの皆様にプロダクトをご利用いただけるようになります。
広く世の中の患者さんやご家族また医療従事者の利用を推進し、一人でも多くの患者さんの生活を改善することを目指してまいります。
当初は利用ユーザーを限定させていただき、試行を重ねた上で実用化を図ってまいります。
また、事業化以降はプロダクトの機能拡張やサービスの追加を図り、より広いユーザーの悩みに応えてまいります。
リハビリナビゲーターは、一人でも多くの人をサポートします。
リハビリナビゲーターは、失ったものを取り戻すお手伝いをします。
メンバー
所属・役職 | 氏名 | 役割 |
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・助教 | 岡橋さやか | 研究開発責任者、システム開発・臨床評価の企画及び実施 |
京都大学医学部附属病院医療情報企画部・助教 | Luciano SANTOS | システム開発、画像解析、プログラミング |
京都大学医学部附属病院医療情報企画部・准教授 | 山本豪志朗 | システム企画、データ解析 |
京都大学医学部附属病院医療情報企画部・特定助教 | 劉 暢 | システム開発、プログラミング、データ解析 |
(公財)京都高度技術研究所 プロジェクト推進部・次長 | 澤田 砂織 | VRコンテンツ設計、データ解析 |
(国研)産業技術総合研究所人間拡張研究センター・主任研究員 | 大山 潤爾 | プラットフォーム設計支援 |
京都大学イノベーションキャピタル株式会社・投資第一部長 | 八木 信宏 | 起業・事業創造におけるメンター |
同志社女子大学現代社会学部社会システム学科・助教 | 福本 俊樹 | 起業・事業創造におけるメンター |
京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構・特定講師 | 山口 太郎 | 渉外、産学連携補助 |
ティア・リサーチ・コンサルティング合同会社・代表 京都大学大学院医学研究科・非常勤講師 |
内海 潤 | 知財戦略、薬事戦略の支援 |
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・ 事務補佐員 | 笹井麻里子 | 研究開発・臨床評価関連事務 |
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・ 技術補佐員 | 高橋 憲生 | 事業化推進サポート |
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・ 技術補佐員 | 石川 順子 | 研究開発・臨床評価サポート |
オフィスアシスタント 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・修士課程2年 |
大塚日花里 | 資料作成、データ収集・分析補助 |
オフィスアシスタント 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・修士課程2年 |
渡邊 勇輝 | 資料作成、データ収集・分析補助 |
オフィスアシスタント 京都大学医学部人間健康科学科・先端作業療法学講座4年 |
池田 舞衣 | 研究開発補助 |
オフィスアシスタント 京都大学医学部人間健康科学科・先端作業療法学講座4年 |
高橋なつき | 研究開発補助 |
オフィスアシスタント 京都大学医学部人間健康科学科・先端作業療法学講座4年 |
福田 胡桃 | 研究開発補助 |
助成
本プロジェクトは京都大学産官学連携本部 第8回インキュベーションプログラム(2020年10月~2021年9月)の助成を得て実施しました.